先週末、家族で久しぶりに夜の外食に行きました。出産してからは夜に外を出歩くことがほとんどなくなったので、夜に外を歩くのはとても新鮮です。
毎朝歩く道も、暗くなると様子が一変します。ヘッドライトを灯けて走る車、朝の出勤時は閉まっている居酒屋がにぎわっている様子。
そう、「夜の居酒屋」で思い出したのが、私が初めて子どもを夫に預けて職場の飲み会に参加した時のこと。2年以上前の話ですが、私にとって思い出深い一晩となったので振り返ってみます。
夫には会社を早めに退社してもらい、お迎え・ごはん・お風呂・寝かしつけとフルコースで任せました。飲み会の間は気が気じゃなかったけど、結果的には無事寝かしつけまでスムーズにできたようで、私が帰宅した22時過ぎには娘は夢の中。そして夫は笑顔で私に「お疲れさま」と言ってくれました。
家族全員がそれぞれ初めての経験をした記録です。
ワーキングママが職場の飲み会(送別会)に参加することになりました
当時、娘が生まれてから2年10か月。それまで1日とて離れて寝たことはありませんでした。
ある時、職場で開かれる飲み会(同僚の送別会)に参加することになったんです。
前職も含めて、復職してからは職場で行われていた歓迎会や忘年会などはすべて欠席していました。もちろん職場も私も納得済みです。
ワーキングママの職場環境
ちょっと、職場について説明。
ありがたいことに子育てに理解があり17時きっかりに定時退社できる環境でした。業務も定時で終われるように毎日調整。毎朝のミーティングでメンバー全員の業務を確認したあと、時間内に終わるよう調整したり、終わらない場合は引継ぎをしたりして、私がいなくても問題ないよう環境を整えて頂いていました。
そんな状況なので、私は「定時内にだけいる人」で、飲み会にも参加できないし、残業も「しない人」でした。
夫との何気ない会話で職場の歓送会のことを話題に
今回飲み会に参加するきっかけになったのは、夫との何気ない会話。「職場で〇〇さんの送別会があるんだってさ」という話をしたときです。〇〇さんは私の職場の先輩で、夫との会話でたまに出てきます。
すると夫が「行ってきたら?」と娘の世話を自ら引き受けてくれたのです。どうやら夫の仕事の調整ができる日だったよう。これまでも私が飲み会をすべて欠席してきたことを少なからず気にしてくれていたようです。
そんな訳で、職場の飲み会に久しぶりに参加することになりました。
働くママが飲み会に参加するための準備
そうと決まれば、帰宅から寝かしつけまでスムーズにできるよう、ぬかりなく準備です。
①夕食準備
帰宅してからごはんを作るのは、慣れている私でも毎日バタバタして忙しい。
なので当日朝のうちに夕食を作り、冷蔵庫へ入れておきました。夜は温めるだけ。
夫にはメールで、「冷凍庫のごはんと冷蔵庫のおかずを温め、ミニトマトとお豆腐を添えて食べてください」と連絡。
②娘への言い聞かせ
娘には3日前から
「金曜日は、ママは帰りが遅いの(; ;)だから、お迎えはパパが行くね。お風呂入って、ごはん食べて、先にねんねしておいてね」
と何度も繰り返し伝えていました。娘はうんうんと聞いてくれています。
大丈夫かなーわかってるかなー不安です。最近パパ嫌いな時も多いので、とっても不安です。
③夫へ段取りメールを送る
帰宅してからのいつもの段取りを夫に伝えます。めっちゃ細かいです。
■帰宅後の流れ(当時のスケジュールです)
【1800-1830】
- 手を洗う、おやつを1つだけ選ばせてテレビ見せる
- 保育園の洗濯物を袋から出して洗濯機へ。食事エプロン3枚はクリップを外してネットへ、タオルに米粒がついていたら取る。洗濯洗剤入れ忘れないで
- 夕飯準備
【1830-1900】
- お風呂
- 風呂上がりの塗り薬(アトピー)(口回り、両手首、両肘裏)
- 洗濯機回す
【1900-2000】
- 夜ご飯(小松菜と厚揚げの煮びたし、焼きそば、ミニトマト、カニカマ、冷ややっこ)あと適当に食べて
【2000-】
- 手を洗わせて、口も濡れたティッシュで拭く(肌荒れ防止)
- 歯磨き
【2100】
- 寝る。お疲れさまでした
———————–
結構細かく指示出しすぎた感もあるけど、どれも欠かせないことなのでお願いしました。
特に、お風呂上がりの塗り薬、食後の手洗い口拭きは、肌荒れしやすくアトピーの娘には重要なんです。
ちなみに、いつもは食後にすぐ皿を洗って洗濯物を干すのですが、この日は夫には頼みませんでした。私が帰宅してからやるつもりでした。
飲み会後。娘と2人で過ごした時間について夫が話したこと
飲み会が解散すると、いち早く娘(と夫)に会いたくて自然と駆け足になっていました。
夜出歩くのが久しぶりすぎて、なんだかめちゃめちゃ緊張しました。飲み会帰りのサラリーマンなど人通りも多く危険な道じゃないのに、小学生のような気持ちで、変な人がいないかキョロキョロしながら家路につきました。
22時過ぎに帰宅すると、もう家は暗くて静か。無事に寝かしつけまでできたようです。夫は娘の近くで座ってスマホを見ていたので、どんな様子だったか聞きました(ひそひそ声)。
起きているときは普段通り
お迎えからごはんまでは、全く問題なくすんなり進んだようです。
おやつも自分で出せるので、ちゃんとお皿に出して椅子に座って、パパに「いないいないばぁつけて」とお願いして。
本当にいつも通りの様子。
ママがいない夜。大変だったのは寝かしつけ
娘は、私が帰ってこないのを理解はしていたようです。
だけど、眠くなってくるとどうしても我慢する気持ちが弱くなってしまうので、だんだん「まま~、まーーま~~~」という回数が増えたよう。
夫は、いつも私がやっているように、絵本3冊読み終え、電気を消しました。
しかし、一度ゴロンした娘がまた起き上がって、ふとんのすぐそばのソファの背もたれにしがみつき続けたんだそう。
私はそんな娘の行動見たことがなかったので、
私:「なに、どういうこと?? まぁ眠いと変な行動するよね。さみしかったから余計かな?」
と解釈しようとすると、
夫:「違うんじゃない?ママが来るまで起きていようと頑張って、体を起こしていようとしたんじゃないかな」
私、ブワッ(涙)。。。
そうしてしばらく頑張っていた娘も、ソファにしがみついたままウトウトし始めたようで、夫が
「そろそろ寝ようか、ママ帰ってくるから大丈夫だよ」
と声をかけるとすんなり横になり、ほどなくしてすやすや眠りについたようです。
ママがいない夜。家族全員がそれぞれの不安を乗越えた思い出になりました
実は22時に私が帰宅する10分前まで、頑張って起きようとしてくれていた娘。
そして慣れないワンオペ家事育児をしてくれた夫。私の心配を見越してか、飲み会中もごはんやねんね状況を写真で知らせてくれました。あえて頼まなかったお皿洗いや洗濯物干しまでやってくれるなんて感謝!
私は何も頑張ってませんが、家族と離れている不安、夫の家事と娘の世話への不安をクリア。
ふだん家事でも育児でも、つい自分が先にやってしまうので、夫に信じて任せるという経験は貴重でした。お互いに自信になったと思います。実際、夫が「いい経験になったよ」と言ってくれたのがとてもうれしかったです。
ーーー
いまでは、2-3ヵ月に1度、休日に数時間ですが夫に家事子育てを任せて家を空けることもあります。
おもに昼間なので平日夜のワンオペよりハードル低いし、子どももいつもと雰囲気が違って楽しい様子。夫もすっかり慣れて、子どもと出掛ける時の荷物作りも完璧です。
こうやってちっちゃなハードルを家族全員で超えて成長していくんだなぁと、今でも振り返ってしみじみとする、ワーママ初めての飲み会の夜の思い出でした。