産育休が明けて職場復帰する場合、時短勤務ってするものなんでしょうか。
私は復職するとき、時短勤務にした方がいいのかわかりませんでした。そして結局、時短勤務にせずフルタイムで復職しました。ここではその理由を書いてみます。
お子さんを保育園に預けて仕事再開するママが、社内手続きで勤務形態を相談する場面もあるかも知れません。そのとき、言われるがままに時短でいいのか、自分は時短をしたいのかどうか、うっかり流されないようにしてほしいと思ってます。
私の場合も「✨育休からの復職=時短勤務が当然✨」のように人事担当者も直属の上司も考えていて当初手続きが進むところでしたから。
同じようにこれから復職する人が時短をするべきかどうか、せっかく仕事に復帰するのだから自分にとっていい状況になる条件を選べるよう、私の例を読んで参考にしてもらえたらと思っています。
育休から復帰した正社員が時短勤務を必要とする状況って?
時短勤務が必要な場合というのは、例えばこういう状況が考えられます
- 時短しないと保育園の保育時間内にお迎えが間に合わない
- 育児(含 家事、保育園送迎)に時間がかかる (出来なくはないけど毎日の生活時間に支障が出る)
- 仕事と育児、家事の両立する生活が軌道に乗るまでの慣らし勤務のため
育児休業法で定められた時短勤務申請の条件が「満3歳になるまでの子供を育てている男女」ということは、やはり3歳までの子供は世話に手がかかるため、その時間を確保するための制度なのでしょうか。
まだ子供が授乳中の場合も、時短勤務をするママが多いのかもしれませんね。あとは、個々の家庭の事情や考え方もあると思います。
そういえば、娘の保育園では、フルタイム勤務の親を持つ子を預かる定員と、パート勤務の親を持つ子を預かる定員がありました。もしかしたら、フルタイム勤務のママだけど保育園の空きがパート勤務枠しかなく、お迎え時間を早くしなくてはいけない、とかいう状況もあるのかもしれません(推測です)。
私が時短をしないでフルタイム勤務を選んだ4つの理由
私が時短勤務をしなかった理由は4つ
- 時短勤務が必要なかったから
- 就業時間は職場に居たかったから(フルタイム勤務希望)
- 子どもが健康だったから
- 給料を減らしたくなかったから
です。一つずつ説明しますね。
①時短勤務が必要なかった
まず、単純に、時短勤務が必要ではなかったからです。
- 職場~保育園は30分。帰宅時間が18時過ぎで特段遅くない
- 卒乳も完了。保育園入所時は2歳
- 慣らし保育もせずに初日からフル保育(それができる園でした)
あと、親が「子育てと仕事の両立に慣れるまでの時短勤務」というのも必要と思いませんでした。
勤務時間が8時間→6時間になったところで朝夜の大変さは変わりません。それよりも、最初に6時間勤務のユルい経験をして、いざ8時間フルタイムに切替えたときにまた一つハードルが上がるほうが2度しんどい気がしました。最初から一番大変なフルタイム勤務でやってみて「きつかったら時短にしよう」という手段を持つ方が自分には合っていました。
ただ、復職初日から8時間フルタイム勤務ワンオペ育児に対応するため、事前に飽きるほど脳内シミュレーションは繰り返しました。
②フルタイム勤務をしたかった
フルタイムで働きたかったんです。職場で、ネガティブな意味での特別扱いにはなりたくなかった。だから、情報共有や議論の場にはできるだけ参加したかったのです。
「また明日で伝えます」と上司や同僚の手間を取らせるのも、「すみませんがお先に失礼します」と定時よりも早く帰るのも、いやだったんです私が。
引け目を感じたくなかったんですね、朝遅く出社して「おそくなってすみません」、夕方早く退社して「すみませんがお先に失礼します」、一日中謝ってしまいそうな気がして。
とはいえ、職場の人は基本的に残業するので、定時に帰宅するのは結局私だけでしたが。それでも、会社の定時のチャイムが鳴ってから退社することで堂々と帰れる気がしました。
部内の会議や打合せをする時間は9-11時や15-17時が多め。しかも、毎朝のチームミーティングは8時半スタート。そういった場にもフル参加するためにはフルタイム勤務が必要でした。上司からは「時短にしなくていいの?」と確認されましたが、私が希望してフルタイム勤務になりました。
③娘が健康だった
ありがたいことに娘が健康だったので、特別な世話や心配もなく仕事にフルコミットできた、という理由もあります。
そもそも娘が保育園に入ったのは2歳になってから。赤ちゃんのようにしょっちゅう熱を出す、ということはもうありませんでした。
しかも、育休中で過ごした海外生活で、風邪や胃腸炎や空気汚染のせいでノドに炎症を起こしたり、といろんな病気を経験した効果があるのかないのか、日本で保育園に通いだしてからはほぼ健康。保育園からの呼出しは1度のみ。たまに体調を崩してもたまたま土日や平日夜だけ、とちょうどいいタイミングが多いのです。
断乳も終わっていましたから、娘も手がかからず、その意味でも時短勤務は必要ありませんでした。娘も頑張ってくれたんでしょうね。感謝です。
④給料が減る
早く退社できて、子育てにも時間をかけられて仕事との両立がしやすい時短勤務。メリットは多いです。
でも!給料はその時間分減るんですね当然ですが。8時間が6時間になると、お給料は単純計算で25%減。20万円なら15万円に。私も、具体的に試算した資料を人事にもらって初めて、「こんなに下がるのか」と驚いた覚えがあります。
特に注意が必要なのは、時短勤務が評価に影響する場合。
賞与も減額されたり、時短というだけで昇進できなかったり、という話も聞きます。みなし残業代込み給与の場合、時短にすると【みなし残業代カット+時短で基本給も減額】とダブルパンチにもなります。
「お金じゃない!働けるだけで感謝」って?いや、お金ですよ。時短した1時間2時間に、減ってしまうお給料分の価値があるかどうか、冷静に判断するべきです。
「時短で働く」or「フルタイム勤務」。周りに流されずに自分が希望する生活スタイルで選ぼう
私自身が復職する際に、時短勤務をえらばずフルタイムで働くことに決めた理由を書きました。
職場で引け目を感じたくなかった、給与を減らしたくなかった、と自分自身の希望があったことに加え、職場~保育園が近かったこと、娘が健康だったこと、職場からの理解(定時帰宅)があったことなど、まわりの協力も欠かせなかったと思います。どれか1つでも欠けたら、私も時短勤務に切り替えていたかもしれません。
これから復職する人で、フルタイム勤務か時短勤務か迷っている場合は、自分がフルタイム勤務したいか+フルタイム勤務できる条件がそろっているか、の両方を考えてみてください。
そして、後から時短勤務に変える余地があるなら、まずはフルタイム勤務で頑張ってみるのがいいのではないかと私は考えます。
復職はただでさえ「ちゃんと働けるだろうか」「子供のことで迷惑を掛けないだろうか」と不安。そこに「時短するものだよね」「時短して当然」と上司や周りの声があったらつい流されそうになるもの。だけど時短勤務ではどうしたって、給与や場合によっては待遇が犠牲になるんです。このデメリットを冷静に考えて、後悔の少ない選択をしてもらいたいです。