キッチンや洗面所などの水回りは、新生活を始めるまえに汚れ防止のコーティングをしておきたいところ。ちょっとの工夫を最初にやっておくことで日々のそうじが楽になります。
この記事では、キッチン・洗面台・トイレ・浴室の水回り4か所について、入居前にやっておきたい作業をリストにしました。我が家の実例とともに紹介します。
水回りでやっておきたい汚れガードの作業リスト
水回りの汚れといえば、水あかやせっけんカス・ゴミホコリなど。キッチンでは油汚れもあります。さらに普段の生活でつく傷も気になるところ。もちろん日々の掃除が欠かせない場所もありますが、入居前の最初にやっておくと新居のキレイをある程度キープできます。
いろいろ調べながら厳選した「入居前にやっておきたい作業項目リスト」がコチラ:
- キッチン…①コンロまわりの壁、②コンロのふちのすきまカバー、③コンロ天板カバー、④グリル排気口カバー、⑤調理台シート、⑥冷蔵庫下マット、⑦シンク撥水加工
- 洗面所…①撥水加工
- 浴室…①防カビ、②浴室の鏡、③撥水加工
- トイレ…①便器と床のすきまコーキング、②撥水加工
4か所すべてに含まれている「撥水加工」は記事の最後にまとめて書いています。では1か所ずつ見ていきましょう。
キッチンの汚れ対策
キッチンは、水汚れ・油汚れ・食べ物カスなどあらゆる汚れがつくうえに傷もつきやすい場所。コンロ回りを重点的に、調理中の汚れを想定してカバーをしていきます。
①コンロまわりの壁
コンロ近くの壁は汚れがち。どんなに注意しても油ハネやソースなどの調理汚れが知らないうちについています。キッチンの壁は拭きやすいようにツルツルしていますが、できることなら壁自体は汚れないようにカバーしておきたいところ。
100均でもシールタイプの壁シート(リメイクシート)が買えますが、あれ、はがすことを考えると心配じゃないですか?以前賃貸で使ったときノリ残りで大変だった経験があり、私はどうしても使う気になれません。
というわけで選んだのがコレ。
東洋アルミの吸着シートは、のりを使わずスマホのフィルムのように吸着でくっつけるタイプなのではがすときも安心です(1年ほどで貼り直すことが推奨されています)。
②コンロのフチのすきまカバー
ビルトインコンロと調理台の接合部のすきま。ここに食べ物カスや拭きこぼれなどが入りこむと、掃除はかなり面倒です。取ろうとして逆に押し込んでしまうことも。
このスキマをふさげるのが、東洋アルミの「フレームカバーNEW(フリーサイズ)」(2.5m)。調理中の細かいゴミもまったく気になりません。
取り付け方は、シリコンのヒモのようなテープを引っ張りながらすきまに密着させ埋めるようにしてビルトインコンロをぐるっと一周巻きます。コンロの奥側からスタートしたほうが目立ちません。
我が家のビルトインコンロ(60cm幅)の場合、これ1本で少し(20cmくらい)余りました。シリーズ商品で「フレームカバーNEW(幅60cmのコンロ用)」(長さ2.2m)もありますが、しっかり引っ張らないと足りなくなるかもしれません。フリーサイズの方がおすすめです。
③コンロ天板カバー
東洋アルミの商品は、コンロまわりのコゲつき・ふきこぼれ・ベタベタ対策のものが充実しています。IH/ガスやごとくのタイプに合わせて選ぶことができます。
私は、ごとくの近くだけではなく天板の汚れをガードしたかったので、全体を覆えるカバー「システムガスマットFlat! NEW」を使いました。我が家のビルトインコンロは一般的な60センチ幅でごとくの位置もサイズもピッタリでした。75センチ幅用もあります。
カバーといっても天板に密着するわけではなく、特殊な紙でできたカバーを置いてごとくで押さえこむ仕組み。そのため、先日小さな鍋でおかゆをふきこぼしたときには、ごとくとカバーのすきまから天板に汚れが広がりました(拭いた)。普段の油汚れ(拭きこぼれではなく飛び散る汚れ)は防げているのでよしとしています。部分的なカバーが大半な中、この東洋アルミのカバーは現状ベストな対策かと。
④グリル排気口カバー
コンロの奥側にあるグリル排気口を、油汚れや調理汚れからカバーします。これをしておかないと排気口の中にも汚れがついてしまい掃除がかなり面倒なことに。
山崎実業のtowerシリーズならかっこよく、45~82cmで伸縮するので、コンロにピッタリ合わせることができます。
⑤調理台シート
キッチンの調理台が白い人造大理石の我が家。傷や黒ずみが心配です。
…心配というかすでに傷がついてしまっています。実は入居前にシートが間に合わず2週間ほどシートなしで使っていて。まだそこまで目立たないものの、このままだともっと傷が増えるのは確実。しかも傷の部分に汚れが入って黒くなったりしたら汚い…。やっぱり最初からやっておくべきでした。
いま使っているのはこちら。厚手でクッション性があります。熱いものを置いても大丈夫なのでガンガンおいています。ただしシリコンマットなのでツルツルというよりゴムっぽい表面で、拭き心地はいまいち(慣れました)。
耐熱は求めていない、傷防止だけでOKならこちらがよさそうです。つるつるしているので拭き心地もよさそう。ここまで大判のフィルムは珍しいです。
⑥冷蔵庫下マット
最後は大物、冷蔵庫下に敷くマットです。床に傷やへこみが付くのを防止する目的です。
こちらの専用マットは、立てかけられるほど硬くしっかりしています。新居に持ち運ぶ際は、丸められないので気を付けてください。車ならいいですが、私のように電車で運ぶとかなり幅をとります(混雑を避けて都内始発の電車で新居に向かいました)。可能ならば、新居に届くように手配することをおすすめします。
設置時は両面の青いフィルムをはがして冷蔵庫設置予定場所に置きます。
洗面所
とくにきれいにしておきたいのが洗面台。ここがピカピカしているかどうかで1日の気分がかわってきませんか?
撥水加工をしておくと、水がつるつると玉のように流れ汚れもつきにくいようです。掃除も楽になるとのことでぜひ導入したいところですが…DIYでの撥水加工は心配。現状なにもできていません。
撥水については、記事の最後に書いています。
浴室
浴室で気になるのがやっぱりカビと鏡の水垢です。
浴室の防カビコーティングはプロの業者に依頼する人もいますよね。我が家も検討しましたが、効果がずっと続くわけではないと聞いて見送りました。
その代わり、家で出来ることとして以下の2点を実施。特に②の水あかは最初の対策が肝心かなと思います。
①防カビ
使ったのは「おふろの防カビくん煙」。水を入れるだけで2時間でおわります。その後洗い流す必要もなくそのままお風呂に入れます。
効果は2か月。2か月ごとにやるとよいようです。新居だけでなくカビが生えてしまった場合でも、それ以上拡がるのを防ぐ効果があるようです。
②浴室の鏡
浴室の鏡の水あかを「予防」する商品を探しましたがなかなかないもの。水うろこを落とす洗剤はいくつか見つけたのですが。
というわけで、専用ではないものの、こちらの曇り止めを塗りました。曇り防止と同時にコーティングになるので、ウロコが付きにくくなると期待しています。こまめに塗る必要あり。
トイレ
トイレ自体は、やっぱりこまめに掃除するのがいちばん。しかしこれだけは最初にやっておきたい、というのが下の対策です。
①便器と床のすきまコーキング
便器と床のすきまにホコリや汚れが入らないよう隙間カバーをします。小さい子供がいるので、トイレの失敗などで汚れが入り込む可能性もあります。
チューブタイプの専用コーキング剤もあるようですが、はがしやすさを考え、キッチンのコンロふちのすきまカバーと同様にテープを使います。コンロのフチカバーも転用できそうです。
私は、DAISOで買った商品(写真左)を使いました。黒と白とありますが、私は黒しか見つけられず。できれば白か、もっと余っていればキッチン用の東洋アルミのフレームカバー(写真右)を使いたかったです。
撥水加工について
さて、水回り4か所ともやっておきたいリストに入れた「撥水加工」ですが、我が家ではまだ取り入れられておりません。DIYコーティング剤を買ったものの入居前に時間が足りず、なし崩しに新生活が始まってしまいました。
撥水加工コーティングをすると汚れが付きにくくなります。実際にコーティングをした動画を見てみると、水がトゥルトゥルはじかれて玉になって流れていくんです。気持ちいい~。しかし一方で、塗りむらや剥がれになってしまった例も見てしまい、新品ピカピカの新居にやる勇気がしぼんでしまったのが現状。
一応、私がやる気満々で購入したコーティング剤を紹介します。
『クリーナーで汚れを落とす→コーティング剤を塗布→乾燥』という順で使用しますが、 クリーナーに含まれる研磨剤でせっかくの新品に細かなキズがつく可能性があるので、新居にやる場合はノンシリコン・ノンワックスの洗剤で洗うとよいらしい(搬入・設置時の手垢など汚れがあるため掃除自体は必要だそうです)。
もっと気軽にコーティングできるものもありますね。こちらは塗布して布でこすって乾燥すればいいので簡単。しかし簡単なぶん耐久性もそこそこらしく、掃除するたびにこまめにスプレーするのがよさそうです。
まとめ:新居をきれいに使うなら最初が肝心
水回りを長くきれいに保つため、また日々の掃除を楽にするために入居前にやっておきたい作業リストを紹介しました。
- キッチン…コンロまわりの壁、コンロのふちのすきまカバー、コンロ天板カバー、グリル排気口カバー、調理台シート、冷蔵庫下マット
- トイレ…便器と床のすきまコーキング
- 浴室…防カビ、浴室の鏡
浴室は定期的にメンテナンスをする必要があります。
撥水加工コーティングについては、DIYでやる場合には傷やムラなどに注意してください。我が家も今後やるかもしれません。プロに頼むのも選択肢の一つです。
日々の掃除がラクになるアイデアや商品はまだあると思いますが、今回は我が家の実例をもとに、ぜひ入居前(使い始める前)にやっておきたいことを紹介しました。入居前は引っ越し準備など忙しいと思います。上記のリストを参考にやることの優先順位を決め、後悔のないようにやり切ってください。