幼児教育・教材

「子の能力を伸ばしたいけど…」先取り学習へのモヤモヤの正体と佐藤ママの明快な教育方針

先取り学習 アイキャッチ

幼稚園に入るころから、幼児向け通信教材をスタートする家庭も多いのではないでしょうか。たとえば、しまじろうでおなじみ「こどもちゃれんじ」、ドラゼミ、くもん、ポピーなど、いろいろありますね。

そこで悩むのが「子どもの能力を引きだす教材はどれ?」ということ。

我が家でも通信教材を迷いつつとりあえず「こどもちゃれんじ」をやっています。しかし娘のそばで見ていて「簡単すぎない?」と思うこともしばしば。「先のレベルの教材のほうが楽しめるのでは?とはいえ、年中のわが子に年長や小1の教材を与えるのは何とも言えない罪悪感…」そんな感じでもやもやしていました。

そんな時にふと観たテレビ番組(フジテレビ「ノンストップ!」)で、東大理IIIに4人のお子さんを合格させたママで有名な佐藤亮子さん(佐藤ママ)が出演していたんです。テーマは「佐藤ママ流・6歳までの子育て」でした。

そこで紹介していた勉強法が、通信教材のレベル感でモヤモヤしていた私を納得させるものでした。その方針とはズバリ「教材は3年先取りでやらせる」です。先取り教育に何とも言えない罪悪感があった自分の中で、「あ、いいんだ」と妙に納得した瞬間でした。

先取り学習に感じるモヤモヤと罪悪感

「先取り学習すると学校で叱られる」という話を聞きます。娘がまだ年中で、周りに小学校ママはいない私でも耳に入ってくる。

「まだ使っていない”変数”を使って算数の問題を解いた」とか、「習っていない漢字を使った」とかで×になる話も。

学校側の気持ちや意図もわかります。たとえば算数や数学は「思考の過程」も大切なので、答えさえあってれば何でもマルってわけにもいかない。でも考え方がわかっている上でより合理的な解き方を知っている子の解答に「×」がついてしまった場合、親としてはなんらかのフォローを子どもにしなくちゃいけないと思うのです。

つまり、先取り学習に抱くモヤモヤの正体とは、

子どもができることは、算数であれ漢字であれ、どんどん伸ばしてあげたい(攻めの姿勢)
そう思う一方で、
「小学〇年生はこうあるべき」という尺度からはみ出したばかりに、杭を打たれまくった結果、子の意欲や自己肯定感を削ぐことにはならないで欲しい(守りの姿勢)

という、攻めと守りのせめぎ合いです。言い方を変えると「先取り学習は【不安付き肯定派】です」といったところ。

なので、このテレビ番組をみた時点で私の中では、教材選びの悩みに加えて、そもそも簡単すぎる教材を「年中さん向けだから」とやらせ続ける必要があるのか、という考え方への悩みもありました。

東大理IIIに子ども4人を合格させた佐藤ママの学習方針

佐藤ママの考えは振り切れていました。子どものやる気を引き出すことでぐんぐん勉強を進め、

「1-3歳で、ひらがなと1桁の足し算をマスター」
「4-6歳で、公文式の小4レベルまで進む」(2ケタの割り算ができるのが目標)

というレベルまで持って行っていました。

さ、3年先取り!?

なぜ「3年」なのか。1年先取りでも十分じゃないの?

3年先取りがちょうどいいんだそうですよ。

というのも、1年先取りだと学校の勉強を甘く見てしまうことがありよくないようで、3年先取りだと、今までしてきた勉強を俯瞰してみることが出来るとのこと。

これは…分かるなぁ。知識や手法を知れば知るほど、その原点の泥くさい考え方に立ち返って「ああ、そういうことね」ってわかることって多い。大人になってもよく感じます。ここまで俯瞰できる状態っていうのは、確かに小学生では1年先取りぐらいじゃ足りないのかも。

先取り学習で「できてしまう」子どもを調子に乗らせないために

3年先取りで俯瞰できるとはいっても、やっぱり子どもだったら「知ってる~」とか「チョロいw」とか思ってしまうと思うんです。

そんな不安を抱く出演者の質問に対する佐藤ママのコメント。最初に子どもに言い聞かせていたそうです。

『学校でも習うかも知れないけれど、友達と一緒に習うとまた楽しいし、先生がどんな風に教えるのかちゃんと見てきなさい』

(Q:それでもやっぱり「自分は知っている~」と友だちに対して偉そうにしてしまう場合は?) A:『先生と同じぐらい前に出て教えられるレベルになれないなら、偉そうにするな、甘く見るな』

子どもの学習意欲はグイグイのばしつつ、過度に調子に乗らせることもなく、学校で教わる先生の授業も尊重できる考え方。

子ども扱いしておだてて育てるのではなく、大人同等にいち個人として向き合っているからこその思考なのでしょう。取り入れていきたいです。

学校での学習を「問題を解く」ばかり見てしまうけど、じつは学校で勉強すること自体、先生や友達とのかかわりあいでもある、という視点が新鮮でした。

まとめ:先取り学習してもOK。子どもには自信と同時に、俯瞰する視野の広さを身に付けさせたい

このテレビの後、先取り学習に対するモヤモヤが晴れました。

  • 伸ばせるところはぐんぐん先取り
  • 小学校生活での「調子にのるかも」「学校の授業を大切にしない」という懸念に対しては、小学校で学習する意味を「問題が解くだけが学校の勉強ではない」と教える
  • その代わり、先取り学習するなら中途半端に伸ばしておしまいではなく、俯瞰できるぐらいのレベルまで伸ばしてあげるのが理想的

この方針で、年齢にしばられない教材選びを進めていこうと思います。

伸ばせるところを伸ばせばいい。それがサッカーの子もいれば、ピアノの子もいる。たまたま数字が好きで算数が大得意になった子が「先取り勉強していてズルい」「まだ習っていないことを知ってて生意気」と言われる筋合いもないわけです。

年齢相応の平均的な力を育てるためではなく、得意なことを見つけて伸ばして「楽しい!」と自信をつけられる教材を与えていきたいです。